一問一答

司法試験・予備試験 短答式20 ☆2回以上出題

Aは,その所有する甲土地についてBと仮装の売買契約を締結し,その旨の所有権移転登記をした。その後,Bがこの事情を知らないCに甲土地を売却した場合,BからCへの所有権移転登記がされていないときでも,Aは,Cに対し,AB間の売買契約の無効を主張することができない。

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正しい。
虚偽表示における第三者を保護する趣旨は、外形(見た目)を信頼した者の権利を保護し、もって取引の安全をはかることにあります。
外形(見た目)を作り出した仮装譲渡人が不利益を被るのは、当然の結果ともいえます。
したがって、虚偽表示における『第三者』は、登記があってもなくても、善意であれば保護されます。